伊豆旅行はクロスバイクだ!(1日目・前編)
作戦始動…!
来たる10月の3連休。我々は2ヶ月前からホテルを予約し、備えていた。伊豆自転車旅行ライドを!!だが思い出してほしい。私のcerveloが入院している。そして西伊豆スカイラインが高いところにあったり、箱根の車量が多かったり、伊豆自体が坂が多いということで、私の気持ちがひよひよしている。天気も微妙だったりと色々と直前まで旅行内容に悩む状態だった。自転車を持っていくか?それともただの旅行にするか?
メンタルの調子と天気の調子を見て、自転車を持っていくことに決定!意外となんとかなるって多分。だって江ノ島まで一人で行けたんだし、下り坂は気をつけて走ればいいんだようんうん。最悪、車の邪魔にならないように路肩に止まるよ。小田原まで輪行じゃ~~い、そして大涌谷に行くのじゃ~~~い電車でごとごと2時間ほど。そこは小田原だった。
いつものように組み立てて出発進行~~。本日は、箱根を越えつつ大涌谷を目指し、箱根神社に寄るルートになっております。箱根まではそこまで坂もなく、さくさく走れる~~けれど、クロスバイクだとロードバイクに置いていかれる…!!こんなに差があるとは思わなかったけど、よくよく考えたらクロスバイクで荒川行ってた時、ロードに抜かされまくってたわ。当然の結果だった。 速度もあまり出ないから、車にはいつも以上に注意しよう。
箱根を登って、大涌谷に行くぞ!
そして箱根の入り口に到着…!ん~~~、坂が急すぎやしませんかね???ここを駅伝 の選手は真冬に走ってるとか、ちょとよくわからないです。というか何故、上り坂を走ろうと思ったのか。なんてピーピー言ってても進まないの で、いざ実走!!……おおう、しんどい…!!台風の後だから路肩にそこそこ枝やら小石やら葉っぱやらが落ちてて少しドキドキする。…これキツイッす…!
というか、めっちゃ暑くないですか?!寒いかと思って防風インナー着てきちゃったけど、体が蒸されている…。メガネが汗で曇るよ…。恐ろしい…。登ってる途中でランナーに遭遇した。まじか、箱根駅伝ファンなのかしら。すごいガッツだ…。その後に休憩してたら抜かれたりして、ランナーといい勝負を繰広げた。別に競争してないし、私は何も気にしないけどね。自分のペースで走ればええんじゃ。ただし車に迷惑をかけないレベルでね。
だいぶ進んできたので、そろそろ駅伝ルートが終わって大涌谷ルートに突入する。ちなみに大涌谷は食べると7年寿命が延びるゆで卵があるらし い。その延びた寿命を売ればめっちゃ儲かるんじゃない?寿命売るシステム実装はよ。
大涌谷ルートも変わらず険しい登り。道のところどころから煙が吹き出てるな~。これが火山ガス…!ガスの中を自転車で荒い呼吸をしながら登るとか、なかなかクレイジーではなかろうか?新たな肺のイジメ方。
結構登ってきたところで一旦休憩~。なんか雲行きが怪しくなってきたな~。というか完全にコレ、霧出てますね…?!やばいやばい、今から雨に降られるとかやだよ~。さっと出発しようとした時、
み「あれ、ライト留めるやつ落とした?」
よ「落としてないで~」
み「じゃあ、名も知らぬローディーが落としてしまったのか」
よ「その留め具ないとライト吹っ飛ぶじゃん…wかなしみ」
悲しみのボルトはそのままに出動。やばい、じわじわ腰痛がしてきた。でも都民の森の時よりは痛くないかな?やっぱフォームなのかな~。休んだりなんだりして、あと数キロで大涌谷!この登りが終われば大涌谷…??!!おいおいおいおい、私はいつの間に都民の森のラスト斜度10%地帯に 来ていたんだ…??斜度がきつすぎるだろ……。ワタクシ早々にドロップアウト。
自転車を降りてとことこ歩いていくことに。みかんさんは「きっつ…」「ぬぅう…」とか言いながら、登っていった。みかんさんつよいな…。消えた背中をせっせと追う。いや、ほんとよく登っていったねここ …。ロードだったらもっと前から弱音吐いてた予感しかしない。だいぶ登っていくと、車が渋滞していた。ん~~~?…?!もしやみかんさん転倒 …!?いやいやいやそんなことはないはずだ。ないない急げ急げ。
大涌谷到着!
はい、そんなことはなかった。大涌谷の駐車場への道が混雑していて、一般道路 まで車が渋滞していただけみたい。あっ、みかんさん発見じゃ~~~い。大涌谷の石碑あたりにいたので、自転車に跨って近寄る。
よ「よくあの坂登ったね」
み「まじでキツカッタ」
よ「だよね~~~」
み「あとちょと寒い」
よ「風強くて体冷えるね」
み「サイクルラックは~~なさそう」
よ「ん~~とりあえず向こうにある売店に行ってみようか」
み「んむ」
私は大涌谷に始めてくるが、みかんさんは学生時代に来たことがあるらしい。もちろん車でだ。車だとさぞラクだろうけど、マイナスイオンをここまで浴びせられる体験は自転車や歩きじゃないと体験できまい。というポジティブシンクで大涌谷を歩く。観光客が大量にいて、皆さんもちろん私服。サイクルウェアの我々はそこそこ浮いてる気がしなくもない。みんなも大涌谷に自転車で行こうじゃまいか。しんどいよ。
というか曇り空で強風なので、汗をかいた体がみるみる冷えていく。恐ろしい…。空いたベンチを見逃さずに確保。荷物と自転車を置いて、さて、黒たまご買ってきま すか…!
よ「みかんさんも行く?」
み「自転車の番してるよ」
よ「ほいほ~~」
売店に近づく。あっ黒たまごは店内で買うんですね~りょうかいなり~~。あっご当地コーラがあるぞ!! 富士山だー。
よ「黒たまごとコーラください」
店「はーい黒たまご一袋~」
店「お客さん、自転車で来たの?」
よ「そですね」
店「坂、大変だったでしょ~~」
よ「かなりきつかったですね~」
店「はい、お待たせしました」
よ「ドモ」
よ「黒たまごじゃ~~い」
み「やったぜ」
よ「そしてご当地コーラ!デデン!」
み「でたぁ…!」
よ「買ってしまった」
よみ「では、いただきまーす」
よ「…ゆでたまごや」
み「そうだな」
これはなかなか、塩気がなくて口の中ぱっさぱさ!!コーラgkgk。ん~まだ何か食べたい感じ。なんか買ってこようかな。
よ「何か食べたいものあるー?」
み「温かいのがいいな。たまごアイスも美味しそうかも」
よ「ふむふむ。私はあのジャガバタ的なのにしようかな」
み「俺は~やっぱ甘酒にしようかな。寒いからアイスはやめとこ」
よ「みかんさんがそんなに寒がるとは…汗かいて冷えてるのか」
み「もうちょっと晴れてれば乾くんだけどな~」
よ「たしかに~。雨具着て風を防ぐとよいよい」
み「ん~」
ベンチから右手にある売店コーナーへ。甘酒とジャガバタ的なのを注文。
店「すみません。ジャガバタは隣です」
よ「あっすみません」
隣で再度注文。先ほどの店と違い、あまり盛況ではなかった。みんなたまごアイスばっか食ってんだな。このクソ寒い中で。寒いのは私たちだけか。無事に芋もゲット。
よ「たらいま~」
み「待ってた」
よ「芋ウマス」
み「甘酒ウマー」
よ「芋一口あげる」
み「ウマスウマス」
左手の方に、大きく口を開けた火山ガス噴出地帯がある。大涌谷に来た感があるので写真に収めてこよう。みかんさんは寒くてフリーズ状態なの で、自転車の番を継続してもらうことにした。 煙出てんな~。 写真も景色も満足したところで帰還。
目の前に階段があるので、そこをうろちょろしてくることに。…特になんもないな。どうも奥の方へ歩けたみたいだけど、火山ガスの量が増えてきて通行止めになってる模様。観光資源が一つ潰されてるやんけ!これは、遠くない未来にすべてが火山ガスに 呑まれそうやな…。自然を利用した観光は、自然に託されるからな~~。コントロール出来ないのは不便じゃのう。
何故か手洗い場があったので、 洗うことにした。隣に小さなお地蔵様が祀られていた。けどお賽銭持ってきてないから見るだけにした。他に面白そうなものもないので、みかんさ んの元に帰るか~って。知らないおっさんに話しかけられとる…!!ナンパかよ~~。いつまで喋るのかな~観察したろ。…あっ意外とすぐ終わっ た。私が見る前から話してたのかな。
よ「お~い」
み「ん~」
よ「話しかけられてたじゃないですか」
み「んだね」
よ「なんだって言ってた?」
み「どこから来たんですか~的な感じ」
よ「ほ~ん」
小腹も満たして、休憩もしたことだし、山を降りて次の目的地に行きますかね…!風除けの雨具は来たままで、いざ出発~。後編に続く!