ターニングポイント、初の峠・大垂水峠（前編）
峠を自転車で登る…？！
み「なんとか100kmも走ったし、そろそろ峠攻めたくないですか？」
よ「おっそうかな…」
飯田牧場から数日、正直軽く燃え尽き症候群になっていた私と違って、やる気満々なみかんさん。そうだよね。前々から山に行きたいって言ってたよね。
み「大垂水峠は初心者向けらしいですよ」
よ「へぇー」
み「行きませんか」
よ「あー」
み「美味しいラーメンあるらしいですよ」
よ「ほー」
み「攻略しませんか」
よ「早朝ライドは車が少なくて走りやすかったよね」
み「そうそう」
よ「初心者向けなら大丈夫なのかな…」
み「だいじょぶだいじょぶ」
よ「じゃあ行ってみようか」
み「Foo↑↑」
自走で大垂水へ行くことに。今回も3時起きですぞ。自転車乗りの朝は早い。少し前に導入したインカムを装着して、ちゃっちゃか疾走じゃーい！環八を通って目的地に向かったんだけれども、環八の路肩があまりに殺伐としていた…。
スズメがピチュってたり、ぶちまけられていたり。都会はコワイナー。戸締りすとふぉー。いつものように適当にコンビニ休憩を挟んだりなんだり、だんだん日が出てきて暑くなってきたことに不安を覚えつつ～
到着！大垂水峠！
高尾山が近いから登山客ぽい人がたくさんおるわ～。私も登ってきますよ、峠をね…！ふもとのコンビニで小休止して、いざ峠攻め…！
せっせ、せっせ、あれ、これやばいぞ…。脚はもちろんだけど、暑さがやばい…。登り始めてそんなに経ってないのに、玉のような汗がどばどば頭から流れてくる…。
でも止まったら再始動出来なさそうさだし、ボトルを取る余裕もない…。これは、非常につらい…。息もしづらくなってきたし、左隣は沢か…。落ちたらやばいやな…。
他「とおりまーす」
よ「オファッ!?ハ、ハイ」
颯爽とローディーが私の右を抜いていった。そしてそれにビビッてバランスを崩し、ガードレールにもたれかかる。
よ「ファー」
み「どうした！」
よ「バランスを崩してよろけて足をついただけーだいじょぶー」
み「そか、ゆっくりおいで」
汗を拭いて、水飲んで再出発。っかー、しんどい。なにこれしんどい終わりはどこなの。あっ少し窪んだ所でみかんさんが待ってくれている。助けて～。しぬ～。ぐひ～。
み「汗やばｗ」
よ「ヒィーヒィーヒィー」
み「だいじょぶ？」
よ「ヒィイイイヒィ」
うまく喋れなかったので荒い呼吸をしながらジェスチャーで対応。割と嫌になってるけど、多分あとちょっとだよと励まされ、もっかいがんばることに。
よ「ヒイイイィィイィイ」
み「もうちょいもうちょい。あ、着いたよ」
よ「！！！」
休憩した場所から、ほんとにすぐそこだった…！なんともしまらない踏破！あと少しがふんばれない所に、へたれを感じた。
み「うぇーい」
よ「ハァーハァーヤッタゼ」
ご褒美ラーメンじゃい
そして例のラーメン屋が見えるじゃありませんか。
峠を越した人へのご褒美！湧き水ラーメンですね！うほうほしながら入店～。んまぁ～、店の敷地内から見える景色がいいですわぞ～。快晴も快晴だから、空の青色と山の緑が綺麗やね～。これはなかなか心落ち着くスポット。来て良かったね。
肝心のラーメン屋は、やってる…よね？看板は出てるけど店内が暗くて、もしや…？という気持ちが湧き上がってくる。心を決めて入店。
やってた。やったぜ。ラーメンと餃子もやってる模様。ん～ゆずラーメンにしようかな！ゆず好きだし！みかんさんはしょうゆラーメン！メニューの種類があると悩むよね～。
他の味は、次回のお楽しみということでね。いいんじゃないかな。なにやら机の上に見たことのないものが。
なんだこれ！爪楊枝が出るんか！へぇ～初めてみたこれ。幼稚園くらいの子ががちゃがちゃやる奴だな。
外食する場所はだいたい箱に入ってるか、一本づつ袋詰にされて壷的な入れ物に入ってるかだから、新たな発見ですわい。
そして、水が瓶に入って出てきた…！
店「今日は暑かったでしょ～」
よ「すごく暑いですね～」
店「これ、お水飲んで一息ついてね」
よ「ありがとうございます」
コップに注いで、カッと飲む。うわっ美味いな～～～～～～～～！！！！キンキンに冷えてて、ホッカホカの体がジューっと冷えていく感じ。
瓶に入ってるからなんか特別感もあって、ポーション的なね、感じで回復していくね体が。水入り瓶なんかわくわくするーとか、なんか色々売ってるーとか、ばーちゃん家みたいだーとか、だらだら喋ってたらお待ちかねのラーメンが登場。
店「しょうゆラーメンと、ゆずラーメンね」
よみ「わーい」
ちょっと濃い目の味付けが汗を垂れ流した体に染み渡るわ～。ゆずがアクセントとして超優秀だよこれ。はまりそうゆず万歳！
惜しむらくは少し麺が少なめだったこと。山登りでカロリーを使ったビギナーローディーの胃には物足りなかった様子。大盛りに出来たのかな。
食後に店内を見渡していると、結構著名人のサインがあるのね。みんな自転車で来たのか（偏見）
よ「相模湖行きたいです！」
これが悲劇の始まりだった。後編へ続く。
